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SHIZUOKA SDGs Action!2022「株式会社 兼子のSDGs」

 
しずおか焼津信用金庫では、SDGsに取り組むお取引先企業様をご紹介しております。
今回は、静岡市の兼子グループ様にSDGsの取組みについてお伺いしました。


 


 

兼子グループ/㈱兼子のSDGsのお取組み





・リサイクル、再資源化、廃棄物削減の強化によるグループ一体での事業活動の促進
・お客様の「サーキュラーエコノミーの実現」
・燃料転換等による炭素排出量及び環境負荷低減



・デジタル化の取組推進による生産性向上
・サステナビリティを意識した新事業の開発



・従業員が長く当社で活躍するための一層の環境整備



 


兼子グループ
/㈱兼子はどのような企業かご紹介ください。


兼子グループは、創業以来「利用価値のある廃棄物の再利用」というビジネスモデルを追求し、回収・運搬から処理、溶解、製紙までをグループ企業で完結できる総合力と、豊富な経験や独自のノウハウを駆使して、お客様にベストな手法とコスト削減を提供する「リサイクル総合カンパニー」です。系列会社12社、従業員数はグループ全体で約800名、関東東海地方を中心に全国に展開しています。古紙のみならず難処理古紙、プラスチック、金属等幅広い領域を堅実に再資源化いたします。




兼子グループ/㈱兼子の強みについて教えてください。

全国各地にある工場・配送ネットワークを通じて、回収から再資源化までをワンストップでコーディネートし、お客様のサーキュラーエコノミー(循環経済システム)の仕組みを実現することが可能です。
我々は紙のリサイクルを通じて自然や森林資源の保護、循環型社会の構築に取組んでまいりました。再資源化はすでにSDGsの一端を担っております。これまで以上に幅広い品種を再資源化できるよう努めております。


本業が直接SDGsに通じていますが、中でも具体的な取り組みについて教えてください。

【サーキュラーエコノミーの推進】
お客様の製造過程で出た廃棄物を回収・処理し、できるだけ原材料に再度投入するお手伝いをしております。例えば、製造拠点やロジスティクスセンターから排出される梱包用の使用済ポリエチレン素材を回収し、当社関連の工場にてポリ袋・気泡緩衝材などに再製品化することで、再び製造拠点でご利用いただくことが出来ます。



【プラスチックごみから資源へ】

これまで産業廃棄物として処理されていたプラスチックを選別・加工して、ビニール袋や燃料、ボードやねじの原料へと変換し、廃棄物の削減に繋げています。



【障がい者就労支援】
障がい者の方に廃棄物の選別作業や資源回収業者等のお仕事を依頼することで、障がい者の方に就労支援を行っております。さらにそれと同時に、障がい者の方々と一緒にリサイクルの輪を広げています。



【運送】(兼子グループ/徳三運輸倉庫㈱)
運輸部門では、全営業所でデジタコランキングを行う事で、自分の燃費率や運転の仕方を可視化し、燃費率の低い安全な運転を心掛けるようになりました。





【デジタル化の取組み推進】
請求書や支払明細書、契約書をデジタル化することでお客様にスピーディな情報提供が行えるとともに、私たちもデータ管理がしやすくなり、配送にかかるコストの削減にもなりました。



SDGsに取り組む上で課題や問題はありましたか?

リサイクル業は非常にSDGsと親和性が高いと思いますが、それをどのように表現するかが課題でした。
検討の結果、当社の6つの重点課題として①リサイクル・再資源化・廃棄物削減の強化によるグループ一体での事業活動の促進②お客様の「サーキュラーエコノミー」の実現③燃料転換等による炭素排出量および環境負荷低減④デジタル化の取組み推進による生産性向上⑤従業員が長く当社で活躍するための一層の環境整備⑥サステナビリティを意識した新規事業の開発を掲げることで、具体的指標ができ推進するために明確な道筋が出来ました。
こうしてSDGsに取り組むことで、同じくSDGsに取り組んでいる、今まで接点のなかったお客様や協力会社様と一緒に「サーキュラーエコノミー」を実現する機会が増え、リサイクル以外でもSDGsをきっかけに、従業員の働きやすさや長く活躍するための環境整備にも注目し、一層の環境整備に取り組み始めることができました。
 



従業員の働きやすさや長く活躍するための環境整備、とは具体的にどのような内容ですか?

産業廃棄物処理業界全体では男性が多いイメージですが、当社では性別に関係なく働ける職場にするため、設備の拡充や各種制度の整備に取り組んでいます。また、資格取得の支援、ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)を取得し、安全衛生活動・ホワイト物流運動にも積極的に取り組んでいます。


今後、2030年に向けてSDGsはさらに多くの企業が取組み、
一丸となって推進していくことになりますが、
兼子様が目指す未来像を教えてください


現在、SDGsは大手企業や一部の企業を中心に取り組まれていますが、一方で中小企業では取り組みを始めたくてもきっかけがない企業様が多くあり、そのような企業様にSDGsの取り組みを広めていくことが課題であると考えております。当社はそのような企業様のお手伝いをすることで、SDGsの課題の解決にも取り組んでいきたいと思います。具体的には、SDGsの取組の一環として、従来の3R(Reuse, Reduce, Recycle)の輪だけでなく、お客様の廃棄物をより大きな輪で循環させる「サーキュラーエコノミー」の実現を支援することで、SDGsへの取り組みを始めようというお客様のお手伝いをいたします。
ベストな手法とコスト削減を両立する提案力を活かし、お客様のSDGs推進やサステナビリティ・トランスフォーメーションに貢献し、さらにこの取り組みを我々だけではなく、お客様や協力会社様と取り組むことで、SDGsの取り組みを広めていく中心の企業として、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。




 
会社名 兼子グループ/株式会社兼子
代表  兼子卓三
所在地 〒424-0204 静岡県静岡市清水区興津中町990
ホームページ http://www.k-kaneko.com/
電話番号 054-369-1178


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