
自然の中に身を置いていると風の匂いや冷たさ、揺れながら輝く樹々の煌めきなど、五感を伴って自然を体感することができます。この自然から受けたものを直に感じながら描くことでその魅力を絵にしたいと思っています。そして同時に画面に造形的な組み立てを持たせ、構築的な画面と自然の魅力が一体となった絵を描いてゆきたいと考えています。
油絵は描き直しが自由にできるため、納得いくまで描き込むことができます。描きながらより良いものになるように模索していきます。これに対して水彩は、修正しにくく制作途中の迷いが許されません。デッサンに近い部分もあって筆触が残りやすく、作者の息遣いが伝わりやすいとも言えるでしょう。
元来科学好きな私は、絵の成り立ちを分析するのが楽しみでもありました。仕事と一体になっているので趣味と言えるかわかりませんが、それを生かして絵画の魅力を言葉にして伝えていきたいと思っています。見えたまま、感じたままに描くという行為には感覚の反映が詰まっていて、それが美しさにつながります。抽象的で理解されにくいところもありますが、それを言葉に置き換えることができれば絵の魅力をもっと知ってもらえると思っています。
1958年 静岡県榛原郡吉田町生まれ
1982年 阿佐ヶ谷美術専門学校絵画科 卒業
2014年 日展 特選
2016年 日展 特選
2019年 日展 審査員
2025年 日展 審査員
個展開催(日本橋三越本店)
現 在 日展会員 白日会会員